Interview #8

2023年4月 オフィス移転
RX Japanの未来を支える土台をつくりたい

新オフィスには、“RX Central Station”とコンセプトを打ち出し、細部までプロジェクトメンバーのこだわりが詰まっています。
どのような想いで新オフィスをつくったのか、どんな工夫があるのか。
オフィス移転プロジェクトリーダーの樋口さんがその裏側を語ります。

◆樋口 寛子さん プロフィール
2009年入社。入社以来、広報、人事、総務、採用などバックオフィスに携わる。現在は、経営企画室に所属。
2022年6月からオフィス移転プロジェクトリーダー を務め、2023年3月からは、コーポレートブランディングのリーダーに就任。


――オフィス移転について、樋口さんからも提案されていたそうですね。

はい、そうなんです。私自身、RX Japan社員が創る展示会が大好きで、入社以来、管理部門に所属していますが、仕事のモチベーションは「社員が良い展示会を創ることに貢献したい」、ということが一番なんです。なので、社員が働きやすい環境、よりクリエイティブに展示会を創造したり、個性を発揮できるオフィスが必要だと思っていました。
加えて、当時は採用責任者で、多くの優秀な方が「オフィス環境」を理由に他社に流れてしまうことがあり、どうにもできない悔しさがありました。
2020年のコロナ真っただ中で、他の企業の「オフィス縮小」という報道がたくさん出ていた時に、「リードジャパン(当時)がオフィス移転をする理由」という提案書を社長に提出しました。ある意味、全社員の在宅ワークが、改めてオフィスの重要性を考えるきっかけになったと思います。

2022年6月にオフィス移転決定を聞いた時は、本当に嬉しかったです。当時、うちの下の子がまだ1歳3カ月で完全在宅勤務中だったのですが、社長からプロジェクトリーダーを任され、いよいよだなと気が引き締まりました。

 

――オフィス移転プロジェクトチームはどのような経緯でスタートしたのですか。

社員中心のオフィスづくりをしようという方針で、移転決定後は、進行をプロジェクトチームに一任される形となりました。メンバーには、カンファレンス担当の水井さん、会場運営本部の藤田莉緒さん、制作本部の井関さんの3人が任命されました。私はリーダーという役割ではありましたが、いつもメンバーに励まされ、助けられ、ここまでたどり着けたと感じています。自身の業務もありながらもやり切ってくれました。今では家族のように大切な存在です。

 

――新オフィスのコンセプト“RX Central Station”に、どんな想いを込めているのか教えてください。

東京ミッドタウン八重洲ビルの目の前が、日本最大のCentral Station・東京駅なので、この言葉がぴったりだと思っています(笑)。
もちろん、それだけではありません。さまざまな路線・人が交差する場所なので「社員の交差」を表したかったですし、時代によって進化し続ける場所、最新の広告やPOPなどが集まるクリエイティブな場所、という意味でも私たちがこれから目指すところをひと言で表現していると思っています。
世界のCentral Stationは、本当にすごい存在感です。私自身、かつてドイツ留学を経験しているのですが、展示会が盛んなドイツの各都市にある「中央駅」という場所は特別でした。
それから、「Central」という言葉そのものにも、RX Japanが創る展示会というビジネスの舞台が、各産業の中心にあり続けるのだという意志を込めています。


期待を超える「コンセプト」、最適な働き方を目指して

――プロジェクトのなかで一番たいへんだったことは何ですか。

一番を決められないぐらい、いろいろなことがたくさんありました(笑)。
ただ、やっぱりコンセプトの策定には苦しみました。スタートから9カ月程しか準備期間がなく、急ピッチで内装デザインからインテリアまで決めて、工期に間に合わせなければいけませんでした。限られた時間でしたが、コンセプトはすべての基になる哲学であり、移転の要と考えていたので、どうしても納得のいくものをつくりたかったんです。ここはオンラインではなく顔と顔を突き合わせて、同じ感覚をメンバーで共有しながら話し合いを進めました。3週間ほど時間をかけ40案ほどあがったなかから、このコンセプトにたどり着きました。

特に、「Central Station」というワードが出るまでが苦しかったです。社員の個性を最大限引き出す観点で「百花繚乱」という派手なワードも有力でしたが、あと一歩な感じがしていました。

最終的に今のワードが出た瞬間はプロジェクトメンバー全員が「それだ!」と顔を見合わせましたね。東京駅という立地ともうまく重なっていて、イメージしやすく、社員にも伝わりやすいコンセプトだと感じました。役員会でお披露目したときも、「おーいいね!」と一発OK。「期待を超えてきたね」という言葉もかけてもらい、メンバーみんなでほっとしたことを今でも覚えています。

――内装デザインのなかで、特にこだわったポイントを教えてください。

ABW(=Activity Based Working)という、仕事の内容や目的に合わせ、ふさわしい場所を選べる働き方にはこだわりました。
プロジェクト開始後すぐに、各部門の社員に集まってもらい、ワークショップを開催しました。まずは社員がどんな場所を求めているのか、展示会ビジネスならではのどんな機能が必要かをみんなで語り合い、「RX Japanに最適なオフィス」を目指すスタートになりました。

ワークショップを通じて、これまで当たり前だった固定された席を使う、という環境を変え、誰もがそのときの仕事に合わせて席を自由に選択できることが大切だと確信を持ちました。遠い席同士だった人たちがコミュニケーションをとりやすくなるのはもちろんですが、加えて、重要なのは、各々に自分にとって最適な場所を考えてもらうようにしたところです。小さなことではありますが、ルーティンをただこなすのではなく、自分の頭で考える習慣づけの第一歩になるのでは?という狙いがありました。

エントランスすぐのレセプションエリアと「RX Departure」(大会議室)を広めにとっているのも、工夫したポイントです。「RX Departure」は一度に50名以上集まれる広い空間で、おもに出展相談会に使います。それ以外にも、セミナーを開催するなど、さまざまな使い方ができます。この場所自体が訪れる方にとって、新しいことの始まる「Departure=出発点」になるといいなと考えています。
レセプションエリア付近で、イベントや展示も開催できますし、終業後にはお酒を飲みながら社員交流イベントを開くのもいいかもしれません。

――そのほかに、新オフィスに期待することはありますか?

オフィスのあり方やコンセプトを通して、RX Japanの哲学を、訪れてくれるすべての方にお伝えできるのではと思っています。社員にとっては自分たちのアイデンティティを感じてもらえる場所となり、お客さまにとってはRX Japanのファンになっていただける、そんな場所を目指していければと思っています。


RX Japan の未来を⽀える⼟台に

――最後に樋⼝さんの考える、今後のRX Japan の展望を教えてください。

RX Japan の可能性は展⽰会という枠にとどまらず、もっと世の中へ提供価値を⾼めていけると考えています。
そしてその先には、展⽰会というビジネスの舞台をはじめ「RX Japan が、⽇本経済に貢献している」と⾔われるような仕事を積み上げたいです。そのことで、いつの⽇か、誰もが知っている超⼀流企業・RX Japan であれたらと思います。

この新しいオフィスはこれからのRX Japan の⼟台として、数⼗年後の未来の会社、その先の「世界を拓く、ビジネスの舞台」をしっかりと⽀えてくれるはずです。

オープンなミーティングエリアは、展示会場のブースをイメージして創られた

社員が自然と集まるコミュニケーションエリア“CENTRO”(セントロ)は、社員のアイデアから決定

リラックスエリアは、足を伸ばせるなど、仕事の合間にくつろげる場所

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